三日坊主を超えたくて
老木 椒
1日目
私は三日坊主である。
何かにチャレンジしても自信が持てず不安になったり、衝動的な性格から他の物に目移りしてしまったり、なかなか続けるということが難しい。このサイトにも何回小説を書こうと意気込み、序盤で心が折れたか分からない。1回書きかけのものを公開できたかどうか程度であると思う。それもすぐ自信を失い非公開にしてしまった。
「私が書こうとしているものは面白いのだろうか?」
この問いが私の中で反芻し続けている。
文章を書いても何かが間違っている気がして気持ち悪い。キャラクターを考えても皆に好かれるようなキャラを作れず、愛されないのではないかという恐怖がある。そもそも文章を書くということに適性がないのではないかとすら思う。小説を書こうとするとそのような不安の渦の中に身を投じてしまう。こんなことを考える時点で向いていないのかもしれない。
ただ、それでも私はやっぱり小説が好きだ。漫画、映画、ゲーム、音楽、他にも好きなものは数多くあるが、やっぱり私のナンバーワン趣味は小説なのである。文字の情報を頼りに世界を頭の中で創造する、こんなに楽しい事はない。空想の中で私は多くの人に会い、多くの世界を移り渡り、数々の冒険、事件、なんでもない日常まで見守ってきた。
先達が作り上げてきたそういった小説を紡げるように私はなりたい。全然面白くないものができるかもしれないし、そもそも完成することすらできないかもしれない。考えている際中の不安がなくなることもないだろう。死ぬまで作品数0ということもあり得るかもしれない。文章を書く足がかりにと書いてみたこのちょっとしたエッセイもタイトル通り三日坊主に終わっていることもあるかもしれない。
たった1人の人にでも面白いと思ってもらえるものを目指して、それでも私は足掻き続けたい。
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