第98話
数分が経って二人の間に静かな沈黙が流れる 。
その沈黙を先に切ったのは帆夏だった 。
「 ちょ … 何 、夏樹 」
と帆夏はブランコに腰掛けたままの状態で夏樹の方を振り向こうとはせず声だけを出した 。
「 何って分かんない ? 」
「 … ッ !! 分かる !! 離してよ … 、 」
「 絶対嫌だ 」
「 意味分かんないよ !! 」
「 じゃあこうすれば分かる ? 」
「 … え … ? 」
再び声だけを出したその時だった 。帆夏は突然夏樹の手によって顔の向きを変えられ一気に距離が近くなる 。
その距離は今にもお互いの唇が触れそうな距離に 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます