第62話
と そこに現れたのは何と意外な人物だった 。
「 … 誰かと思えばお前か 。要件は ?
三原をお前に貸すかは要件による 。 」
「 大事な話があるんです 。
オレじゃなくてオレの親友が彼女に 。」
「 … ふーん 、そいつの名は ? 」
「 お願いします 、彼女を貸して下さい ! 」
「 … 聞こえなかったか 、俺の質問が 。
名前を教えてくれないか ? その人物の 。 」
「 … 帆夏ちゃんなら分かるよね ? 」
「 … え … ? … 私 … ? …… !!! 」
頭の中で二人の人物が同時に浮かぶ 。
一人は 棗先生 、もう一人は …… 、、
そのもう一人の方が浮かんだ瞬間何故だか
私の目からは透明な雫が流れ落ちていた 。
それも早いスピードでポロポロと … 。
「 … 三原 … ? … どうした ? 」
気付けば無意識に私は泣きながらこう言っていた 。
「 … 先輩 、色々とありがとうございました 。
私はもう大丈夫です 、これで失礼します 。」
「 そうか 、分かった 。
何かあればいつでも頼れよ 、 三原 。 」
「 はい 。 」
そう返して 、先程先輩にお願いしていた彼と
その私に大事な話があるという人の元へ向かった 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます