第57話

雅が忠告する・しないに関わらず栞は

晴人は自分との記憶のみ失ってる事なんて

再会果たした時即察していた。



だからこそ再開した時”気安く名前呼ぶな”

と言われた事は栞にとってかなりの大ダメージ

で打撃だった。



『雅、私は大丈夫だから気にしないで?

後、私疲れ溜まってて休みたいから

また明日学校で話さない?』


『あっ、ごめん!分かった!

ゆっくり休んでね!おやすみ、栞!』



『うん、おやすみ。』



そう最後に伝えて電話は終了した。

正直明日の学校気まずくて仕方ないが

行くしか選択肢は無いので備えて就寝に入る。



翌日、余り眠れた気がしない気分の中

栞は身体を起こし横のカーテンを開ける。



その後いつも通りブレザーが掛かってる

ハンガーを手に取り、パパっと着替えを

済ませリビングへ階段を降りる。



リビングに着くなり母手作りの朝食を食べ、

身なりを整え自宅を後にした。



いつも通り自転車を走らせていると、

後ろから昨日通話した雅の声が聞こえる。



『栞〜!おはよ〜』


『雅、おはよ。』


『あ〜今日から本格的に授業開始だ〜…』


『そうだね。頑張ろ?』


『退屈すぎてむーりー〜』



と雅が自転車漕ぎながら弱音を吐くと、


『よっ、勉強嫌いの雅と超ド真面目栞!』



その声のする方へ振り返ると___。

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