第40話

結局皆それぞれバラバラに去り、1人取り残された私はどうする事も出来ず家に帰ろうにも帰る気分にはなれず気付けば幼少期に4人で良く来ていた昔懐かしい思い出の公園へと辿り着いた。




あの頃全員満面の笑みを浮かべ、ただただ

無邪気にはしゃいでいたっけな。懐かしいな。




まあもう”あの頃”なんて戻れないけどね。




来たはいいもののどこかに座りたくなり、近くにあったブランコに取り敢えず腰掛ける。




今は”ハルト”の事は考えたくないと

頭で分かって居ても嫌でも考えてしまう。




そんなモヤモヤに悩まされてしばらくして

はっと我に返る。慌ててブランコから降り、

辺りを見渡すと暗闇に包まれたその場所に

ただ1人残されている事に気付く。




やばい。何がとは考えたくも無いけど

この状況は普通に悪い予感しか無い。

早くこの場から去らないと!!!




足を動かそうにも上手く力が入らない。

どうやら余りの恐怖で固まったらしい。

動けあたしの足!!!お願いだから!!




この状況下で咄嗟にある事を思い付く。

足は動かないが手ならと思い動かそうと

試みるも手は激しく震えていた。



だが留まっても居られず震える手でスマホが

入ってる方のポッケから取り出し足元に向ける。



後は足さえ動けば!怖い気持ちを押し殺して

スマホのライトを頼りに1歩ずつ前に歩を進め

ていたその時だった。



『 _____ドンッ!!!』

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