第30話
ファンクラブなんてまずなかった 。だってどこからどう見たって オタク男子 だったから 。それも周りの女子が引くくらいに … 。
そんな彼が今はファンクラブ出来ちゃう程になるなんて一体何があったのか 。
気付けば雅もあたしも無意識に匠海が隣に居るにも関わらず晴人をじっと見ていた 。
そんなあたし達に晴人から冷たい一言が放たれる 。
「 あのさ 、さっきからすげえ視線感じるんだけど何か用でもあんの ? 」
用はないけど 、やっぱ違うよ … 昔 こんな口調じゃなかった 。絶対何かあったに違いないよ … 。
雅はそんな彼に怯えたのか声を震わせながら 、
「 … ないよ 、」
とだけ答えて 、あたしに 〝 行こう 〟と言った 。
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