第27話

しばらく走り続けてようやく駐輪場へと着いたあたしと雅は荒れた息を整えつつ自身のチャリを探していると …



「 ね 、栞 あれ匠海じゃない ? 」



と雅がそう言ってどこかを指差しながらあたしに言ってきた 。



雅が指差す方に目を移すとそこには見覚えのある二人の男子の姿があった 。もしかしてと思ったのか雅が

チャリを探す事など放って置いて二人の元に向かって歩き始めた 。



「 … !? ちょ 、雅 待って … 、 」



あたしもそれに追うようにチャリなど放って置いて彼女の後に付いて歩く 。



気付けば二人の姿がもう目の前にあった 。

二人も気付いたのかこちらを振り返る 。



あ … 匠海 と 晴人 だ … 。匠海は昔と余り変わっていないが晴人の方はやっぱり何度見ても別人だと思ってしまう 。

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