第11話
思わずその顔に気を取られてじっと見てしまう 。
私のその行動に彼の低い声が耳に落とされる 。
「 … おい 、あのさ 、何だよまじまじと人の顔じっと見やがって 、正直言って気色悪ぃ 」
とその男の子が怖い表情をして私に言って来た 。
「 … あ 、いや、何でもありません !
急にごめんなさい 、近づいたりなんかして 」
と言ってぺこりと頭を下げ去ろうとしたその時だった 。
突然腕を掴まれ 、その男の子が言う 。
「 … お前どこかで俺に会った事ねえか ? 」
… 心臓がドクンと大きく鳴った 。こんなに大きく鳴ったのは久々かもしれない … 、いや初めてかも ?
そんな事は置いておいてその台詞に身体が硬直する 。
_ 〝 人違いじゃない 〟 _ 。これだけは分かった 。
ということはつまり私と過去に面識のある子 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます