第1話
眩しい西陽が差す午後の授業が終わり、教室から人がいなくなる頃。世界は茜色に染まる。
窓際の1番後ろの席でひとり外を眺めていると、
「お待たせ」
という愛しい声。
顔を上げてみれば、ドアから恋人がひょこっと顔を出している。
僕が近づいてその髪を撫でると、僕の目線より少し低い位置で、君はふわりと笑う。
茜色から薄闇に変わっていく帰り道を、ふたり並んで歩く。
そんなのは幻想だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます