ヨルの日向ぼっこ

Crystal Ship

〇日目

 夜は暗く、地は冷たかった。

彼女はそこに横たわり、世界を始めた。

これから産まれ落ちるであろう魂たちが苦しまない様に、一つの円環を与えた。

天高くから海深くまでを巡る躍動の指環。

そして彼女は最初の人類を祝福した。

深く深く、世界に落ちていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る