第5話 「怒りを通り越して」

 アポロちゃんは物凄い剣幕で私を睨んでいました。


 「一生懸命書いたのに、破るの?」


 私は燃え上がるような怒りを覚えました。

 誰のせいで、誰のせいで自分の絵に自身が持てなくなったのか、と。


 「お前はヘタクソなんだから、ヘタクソに決まってるじゃん」

 

 私は怒りを通り越して泣きそうでした。

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