第4話 「挫折」

 アポロちゃんの絵は更に洗練されていました。丁寧に線が描かれ、色もしっかりと塗られていて……そうして私は自分の絵を見返してしまって、それがどうしようもないゴミに見えてならなかったのです。


 私は自分から話しかけておきながら、このどうしようもないゴミを破こうとしました。


 「破るの?」


 アポロちゃんの声で、私の手は止まりました。

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