第2話 「目標」

 自分の絵を馬鹿にされたことにより、私の自尊心は粉々に砕かれました。

 

 ただ馬鹿にされただけなら良かったのです。

 ですが、彼女は……アポロちゃんは私に対し、彼女自身が書いた絵を見せてきたのです。見事で、綺麗で、差を認めるしか無いような素晴らしい絵を。


 「……ちくしょう」


 その時から私は、アポロちゃんの絵を超えることを目標に据えました。


 

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