アポロちゃんの話【140文字小説】

キリン

第1話 「最悪の初対面」

 小学校に入りたての僕は漫画家を志していました。

 家でも学校でも漫画をノートに書き殴る、それが僕の日常でした。


 ある日、一人の女子が僕の机をじいっと覗き込んでいたのです。

 僕はその子が、僕の漫画に興味があるのだと思っていました。


 ですが。


 「なにこれ、超ヘタクソ〜!」

 「は?」


 これが僕と、”アポロちゃん”の交わした最初の会話でした。

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