あの日の私たちへ

2024年12月

31.骨折れる伸びない手足に伸びぬ服もとめてやまぬオーバーサイズ

　もし今後、お身内やご自身が施設に入所されるようなことがあったならば着替えはぜひ、ワンサイズ以上おおきい伸縮性のある服を用意してほしいのです。

　いや、ご自身で着替えられる人はいいんですけどね。片麻痺の人とか拘縮してる（関節が固まってしまっている）人の衣類がジャストサイズのワイシャツとかブラウスとかポロシャツとか（伸縮性皆無）だと、着替えさせるほうも着替えさせられるほうも、ほんとうに大変なんですよ。

　ひじが完全に固まってしまってる人とかね、腕一本通すだけでも汗だくになるくらいだし。着替えさせられる側も痛いし苦しいしで、いいとこないんです。

　あとタートルネックね。伸縮性は多少あるけど、腕が固まってると頭通らないんだわ。

　入浴介助にはいるたびにな『お願い、もうみんなユ○クロにして！　ツーサイズでかい服持ってきて！』と介護士一同異口同音に叫んでおるのです。

　ちなみに、靴下もね。これはおもに男性なんだけども。

　男性用の靴下ってなぜあんなきっつきつのピッチピチなん？？　着圧効果狙ってん？？

　なんにせよ。いつかお身内やご自身の着替えに介助が必要になったさいは、ぜひとも伸縮性が高い、できればワンサイズ以上おおきい衣類をご用意していただきたく！　という介護現場の切なる願いを頭のかたすみにでもおいていただけたら幸いです。