13.漆黒の波間にゆれる月あかり遠くの星が空に降る夜
劇団の研究生時代、同期の仲間たちと夏の海で野宿をしたことがあります。キャンプではありません。まごうことなき野宿です。
ビニールシートくらいは何人か持ってきてたような気がするけども。
なにがどうなって誰が企画を立てたのかまるでおぼえてないんですがね。
流星群がすごかったことだけは鮮明におぼえていて。
それが目的だったのかたまたまだったのかも記憶にないんだけど、砂まみれになるのもかまわずに砂浜で寝転がって次からつぎへと流れていく星を見あげてました。
朝になって、帰りには耳のなかまで砂でザラザラになってましたけれど、いまにしてふり返るとなんかちょっと青春ぽかったなあと思う夏の思い出でした。
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