第24話 勝利と新たな一歩

「ぐあああっ!」


キーマスターは、サイコロの一撃をまともに受けて、再び地に倒れた。今度こそ、完全に力を失ったようだ。


「……やったのか……」


俺は息を切らしながら、ようやくその場に倒れ込んだ。体力も精神も限界だった。仙台も加賀も同じように肩で息をしている。桐生がふぅっと安堵の息を吐きながら、俺たちに微笑んだ。


「今度こそ……本当に終わったわね」


俺たちはようやく勝利を実感し、その場に沈んだ疲れを感じていた。


「運命ってのは、まさに一寸先は闇だな……でも、俺たちはそれを乗り越えた」


加賀がニヤリと笑いながらサイコロを回して見せた。彼のサイコロの目が勝敗を決定づけたが、俺たち全員の力がなければ、この戦いに勝つことはできなかった。


「ありがとう、加賀」


俺は礼を言い、加賀は軽く肩をすくめた。


「礼なんていいさ。サイコロが教えてくれただけのことだ」


仙台も桐生も笑いながら、俺たちの戦いが終わったことを静かに喜んでいた。


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