あなたが生きる理由はなんですか?
@Alice4
あなたが生きる理由はなんですか?
「あなたが生きる理由はなんですか?」
美味しいものを食べるため.旅行するため.友達と遊ぶため.夢を叶えるため...
いいですね.生きる理由を考える暇なんてありません.世界には楽しいことも面白いこともたくさんあるのです.立ち止まってはいられません.
では,悩んで,苦しくて,夢も希望もなく,いっそ死にたいなら,
「あなたが生きる理由はなんですか?」
言い換えるなら,死なない理由.
他人に迷惑をかけるから.死ぬのが怖いから.意外とまだ夢を抱いてるとか.
どうせ100年弱で終わる命,遅いか早いかの違いです.タイミングなんて大した問題ではありません.
なら,人は,いや生き物はなぜ生きるのですか?
子孫繁栄の生存本能と言われますが,なぜ子孫を増やしたいと感じるのですか?人が持つような意識,感情,知能を持たない,動物や虫,果てには微生物や植物でも,子孫を増やそうとしていますが,そもそも子孫増やす必要あるんでしょうか?
はるか昔の地球で何かの拍子に生き物と呼ばれる存在が生まれたとしても,子孫を増やそうと考えた理由が想像できません.
わたしは神と呼ばれる超越的な存在を信じていないので,地球をかき回したとか,光あれと言ったら7日でできたみたいな話では納得できません.とはいえ,なぜ生き物が子孫を増やしたがるかは考えても仕方ないので置いておきます.
ですが,知能を持たない生き物はどこかで獲得した子孫繁栄の本能のもと,悩むことはないのですから気楽なもんです.まあ,気楽とさえ思うこともないでしょうが.
さて,人は高度な知能により文明を築き,人口が増え過ぎた今,もはや子孫繁栄の本能は非常に薄れたと言えるでしょう.ならば,人はなんのために生きているんですか?
わたしは,「快楽のため」だと思います.
快楽と言っても,嬉しさや楽しさ,幸福といったようなポジティブな感情すべてを指しています.
そして,快楽は絶対評価ではなく,相対評価です.同じ快楽でも前後の過程で感じる度合いが変わります.そのため,苦しんで努力し,一旦ネガティブな感情を経ることで,達成後の相対的な快楽が大きくなるのです.
というのが前置きです.
だらだらと無駄に長かったですが言いたいことは,
「快楽のためにならないことはしない方がいい」
簡単に言うと,苦しむだけなら楽しいことをした方がいいってことです.
苦しみの先に快楽を見据えているなら,苦しい努力や辛抱も乗り越えられます.
さあ,初めの疑問に戻ります.
「あなたが生きる理由はなんですか?」
わたしは,わたし自身の快楽のため,です.
世界平和なんて高尚な夢は持ち合わせていませんが,この文章を目にしたあなたがもし,悩み,苦しみ,死にたいとさえ思うなら,あなた自身が楽しめる好きなことでもしたらいいんじゃないでしょうか?
どうせ終わらせる気なら,少しぐらいわがままになってもバチは当たらないと思います.まあ,わたしはバチを当ててくる存在を信じていませんけどね?
____________________________________________________________
あとがき
つい最近,ある作品に対する意見の投稿を目にしました.わたしは自分と異なる考えや知らない世界を知ることがささやかな楽しみです.その投稿は作品のとある表現を賛美し嫉妬する内容でした.わたしは,この表現になんとなく良い表現な気はするが,作品を咀嚼しきれていないという至らなさを感じ,例えるならば「わびさび」が理解できない外国人のような感覚でした.このような作品に出合えた幸運と,紹介していた投稿主に感謝しています.
わたしがまだ見ぬ美しい世界との出会いに気分良くなっている中,この投稿には数えきれないほどの心ないコメントで溢れていました.素晴らしいというちんけな言葉では言い表せない美しさがある作品にもかかわらず,作品の内容以前に投稿の意味すら正しく読み取れていない信じられない罵詈雑言の嵐でした.なぜ人はこれほど攻撃的になれるのか,人の負の一面をたくさん見ました.
もしもわたしの文章が投稿主の方の目に入ったなら,生きて,これからも投稿や創作を続けてほしいと思います.
また,わたしの文章を読んだ誰かに良い影響があったなら,ちょっと嬉しく思います.
あなたが生きる理由はなんですか? @Alice4
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます