第40話

友莉香 side



「つっかれたぁーーー!」


あれから1時間してようやく終わった勉強会


終わった途端に千夏も悠も机に倒れ込んだ




星夜も疲れた様子で首を抑えながらこちらに歩いてきた


「お疲れ様星夜」


「ほんとに疲れた。あいつらどんだけ頭悪いんだよ」


そう言いながらいつものように私を抱き上げて膝の上に置いて抱きしめた


「ねぇ、いつもやってるけど重くないの?私ぬいぐるみじゃないし」


「重くねぇっつたろ。それにこれが1番疲れが取れるからいいんだよ」


「ふーん?」



私は意味が分からなかったものの一応頷いておいた


それをずっと見ていた奏弥が


「星夜も友莉香さんもお疲れさまです。何か飲み物でも入れましょう。何飲みますか?」


「コーヒー」


「あ、私自分のは入れるよ?」


「座っとけ。自分で思ってるより疲れてるだろ?」


「んー、けどやらせるのは悪いし」


「友莉香さん構いませんよ。バカ2人の相手をしてくださったのですから。」



なんて毒を吐く奏弥


「ちょっとぉ!ひどくない?」


「俺も酷いと思うぞ!」


「バカは黙っててください?誰のおかげで友莉香さんが疲れてると思っているんですか?」


と、少し鋭い目をしながら2人に視線を向けた


2人は余程怖いのか目を逸らして知らんぷりしている



奏弥が1番敵に回しちゃいけない気がするわ


「さっ。友莉香さんどうしますか?」


さっきとは打って変わって優しい目をしながらこちらに問いかけてくれる



「んー、じゃあココア貰おうかな?」


「わかりました」


「僕コーラねぇ〜」


それまで悠と千夏を見てゲラゲラ笑っていた陸が奏弥にリクエストをする

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