第27話

なんだか、いたたまれなくなって顔を俯かせた



「あんま来ないのか?」



星夜にたずねられて頷いた



「あまり興味なかったし、バイトが忙しかったから」



「バイトしてんの?」



「うん。私一人暮らしだから生活費とか稼ぐためにね」


「そうか。なんのバイトしてんだ?」



親は?とか聞かれると思ったけど聞かれなかったからホッとした


親のことはあまり触れてほしくなかったから



「ん?カフェでバイトしてるよ?あと週一ペースくらいでコンビニもやってる」



「もうバイトはやめとけ」


「は?なんで?バイトしなきゃ生活できなくなっちゃうからやめない」


「倒れたらどうすんだよ?体のこと考えろ」


「今まで一度も倒れたことないから平気よ」


「今まではだろ?倒れないなんて保証はねぇから」


「そんなの星夜に決められることじゃないわ!」


「まぁ、友莉香も星夜も落ち着きなよ」



星夜がバイトをやめろとか言うのでついむきになってしまった



千夏に止められてはっと我にかえって冷静になる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る