第15話

友莉香 side



検査を終えて車に戻ると何故かまた星夜の膝の上に乗せられた



もう抵抗しても無駄だと判断しなにも言わないことにした



「ねぇ、どこに連れていくの?」


「倉庫だ」


「倉庫ってたまり場?」


「あぁ」


「行っていいの?」


「当たり前だ。てか、もう着いた」


その言葉と同時に車が止まった



窓の外を見てみると大きな倉庫が目の前にあった


星夜が私を抱えたまま外に出ると



「総長!お疲れっす!みなさんもお疲れっす!」


「あぁ」



流星の下っ端くん?が星夜たちにあいさつするとそれに軽く答えて中に入っていく



「あっ!ていうか、下ろして!もう大丈夫だから!」


「あ?」


「あ?じゃない!」


「はぁ…」



私が暴れるとようやく下ろしてくれた


だけど私を抱えていた手は何故か、私の腰に当てられている



「ちょっと?カップルじゃないんだから」



そうやっていってみるが実は心臓はドキドキしてしまうばかりだ

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