第107話
「瀬南、思い出したのか...?」
問いかけると、顔を真っ赤にしている瀬南。
『...すこしだけ。』
そう言うと、すぐに顔を逸らしてしまった。
「なんで、こっち見ないんだ...?」
『.........から』
小さすぎて聞こえない声。
「なんだ?聞こえない」
『...っ、はずかしい、から!
もういいから、出てってよ!』
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