第105話

ふっ、と瞳を開ける。



映ったのは、美しい瞳から一筋の涙を流している男性。




『涼...?どうして、泣いてるの...?』




まるで自分ではない人が話しているかのように、自然に言葉が出た。




綺麗な頬に手を添えて、親指で涙を拭う。




その瞬間、二つの綺麗な瞳が見開かれて。







.....一瞬のうちに唇を奪われていた。

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