第54話

「おっ、前...!なんだその髪!!」


俺は笑いが止まらなくなってしまった。

総長時代はピンクの髪を刈り上げていたそいつが。


今じゃまるでソッチの世界の人だ。


「てめえ!翔!笑い過ぎなんだよ!!!!」


思いっきり肩を叩いてくる。

そんなところは1ミリも変わっていないようだ。



「総長サマよぉ、それじゃ組長じゃねえか...!

あんな田舎のヤンキーみたいだったくせに!」


「うるせえ!俺は組長なんだよ!」


「え、マジか?そんな典型的な組長はお前くらいだよ」


くっ、くっ.....本当に笑った。


久しぶりに再会した他の奴らも中身は全く変わっていなくて安心した。

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