第102話

「涼は出入り禁止にしたから。今頃病院のベットの上じゃないかな〜?」



『な、んで……最低…あんたは、鬼、よ…』


込み上げてきた涙を堪えながら、やっとその言葉を吐き出した。



「何とでも言いなよ。事実は変えられないんだからさ〜?」


私はそいつを思いっきり睨みつけた。


「クッ……まぁ、俺は傷心中の女の子に手を出す趣味はないからさ〜?今日はもう来ないであげるよ〜」



そう言い放ち部屋を出ていった。

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