第97話
『あ、の……ほんとに、お父さんに会えるんですよね…??』
恐る恐るそう呟きに近い声を発すると、
「もちろん〜」
その一言だけが帰ってきた。
程なくして、車は大きな門をくぐり停車した。
その人はドアを開け、車から降りて私に手招きしていた。
私が駆け寄ると、その人は手を繋いで大きなお屋敷の中へと進んでいく。
長い廊下で茶髪の男の人とすれ違った。すれ違い様に金髪の人がその人に何かを耳打ちして、その直後に目を見開いたその人は私を凝視してきた。
金髪のその人は、ずっと楽しそうだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます