第93話

「神成組、だったら…ちょっと瀬南ここで待っててくれるかな?」


『?…はい。大丈夫です』


翔さんは部屋を出ていった。どこに行ったのだろう?

何か知っているのだろうか?



リンゴジュースを飲み、軽く考えごとをしていると、


「瀬南、お待たせ」


そう言った翔さんと、後ろに金髪の綺麗な顔をした男の人が入ってきた。


……誰だろう?

そう思っていたのが伝わったのか、ソファに座ったその人は



「こんばんは?俺は神成組の…」


「瀬南、挨拶して?凄い人なんだよ」


見事にタイミングが被った。神成組の、までしか聞こえなかった。

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