第43話

激しく揺さぶられながらも、私はそいつに言った。



『お願い・・・だからっ。中にだけは出さないで・・・っ』



それなのに。



「何言ってるのー?中に出すに決まってるじゃん」


無情にもそう言い放ったそいつは、私の中、奥深くに欲を吐き出した。



・・・・・・あぁ、終わった。もう手遅れだ。そう直感で感じている私に、



「孕んじゃいなよ。そうしたら、俺が一生面倒見てあげるからさ」




いつになく、真面目な口調でそいつは地獄を囁いた。

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