第40話
『おねが、もう・・・ゆるして・・・っ』
何度も絶頂へと昇りつめた私が泣きながら懇願すると、ようやくそいつは動くのを止めた。
「じゃあ、これからは全て俺の言うことに従うって約束して?そうするなら止めてあげる」
楽しそうに言ったそいつの言葉に、限界が近づいてきているのを悟った私は頷いてしまった。
「ん。いい子・・・じゃあ、これで止めてあげる」
そいつはゴム越しに私の中に欲を吐き出した。
そして、その瞬間に私は意識を飛ばしてしまった。
「涼なんかに・・・渡さない。愛してる、瀬南」
・・・・・・そう私にあいつが呟いたことなんて、知りもせずに。
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