第29話
「……瀬南、首見せろ」
俺がそう言うと、瀬南は心底驚いたような、恥ずかしいような複雑な顔をしていた。
『見た……?よね…』
そう呟いた瀬南に俺は更に近づいた。
瀬南の首元に顔を寄せれば数え切れないほどの紅い華がそこには咲いていた。
「くそっ……!!!」
…あいつは女にキスマークなんか付けない。遊ぶ女は腐るほどいるが、そいつらに付けているなんて見たことも聞いたこともない。
瀬南に本気ってことか。それとも俺の気持ちに気付いて警告しているのか?
………どっちにしろ、許さない。
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