第24話
これはどういう意味なんだろう、どうして私にこんなものを付けるの?
そんなことばかりが頭の中で渦巻いていた。
そのときふと、思った。
『これを涼に見られたらどうしよう…』
昨日の午前中は付いていなかった。ということは、昨日の夜に付けられたことになる。
首元を埋め尽くしたそれを隠すには、どう頑張ってもタートルネックやマフラーしかない。
だが、今の季節はまだ早い。
さらに混乱していたときだった。
………コンコン
「瀬南?俺だ」
涼の声が聞こえてきたのは。
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