第7話

そして、あいつは私にずっと見張りを付けている。私が逃げないようにだろうけど、もう逃げる気力も残っていない。



あいつは私を10歳の頃から監禁し続けているのだから。



もう6年間も監禁されているのだ。





……こんなに長いと、不思議なことに見張りの人と仲良くなった。



その見張りの人は、自分の名前は涼(りょう)だと教えてくれた。



もちろん私はあいつの仲間と仲良くなるなんて、微塵も思っていなかった。………涼と話す前までは。

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