第6話

何故かというと、あいつは私に何も教えてくれないから。



毎日部屋に来ては、私を犯して自分が満足したら何処かへ行く。その繰り返し。



ただ1つ、知っていることといえば「あいつが表の世界の人間ではない」ということ。あとは金髪のイケメン。顔だけは整っている。一瞬でもあいつに見惚れた過去の自分を殴りたい。



これはあくまで私の推測だけど。



私を犯しに来るときのあいつからは、必ずと言っていいほどに血の匂いがする。それも尋常じゃない程の量のはず。

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