「解散だ」
その一言で、私は居場所も目的も失った。
島を守るため帝国軍に志願した少女・フラウワは、
軍の撤退命令とともに、すべてを失った。
残されたのは、荒廃しかけた街。
与えられた仕事は、草むしり、荷運び、護衛任務の末端。
こんなはずじゃなかった。
けれど、ある日。
旅の途中で偶然遭遇した、本物の戦場が、彼女の人生を変えていく。
奇妙な兜をかぶる男がいた。
巨大な武器を軽々と操る、顔の見えない小さな戦士がいた。
そして、慈愛に満ちた微笑みで、
血まみれのモーニングスターを両手に持つ回復魔導士がいた。
誰も彼もが「おかしい」。
でも、強い。
どこか人間味がある。
そして、なぜか懐かしい。
命を救い、命を奪う。
その狭間で笑っている彼らと過ごす中で、少女は一つの問いを抱く。
私は、何のためにここにいるのか。
それでも、彼女はもう剣を捨てない。
これは、血濡れの魔導士と奇妙な仲間たちに出会った少女の物語。