…
紗良は電話を掛ける。
「榊原、合流できそう?」
「バイクで急行しています。間に合わせます」
榊原と砂川のニ人の男は、ライフル銃を携帯していて、それ相応の訓練も受けていた。
拳銃の実戦経験に乏しいメンバーが多い中にあっては、紗良にとっては彼らの存在が実に心強かった。
深井からは実際に、最悪安村を銃撃して負傷させてでも確実に連行するよう指示が出ている。
あの比類なき強力な感染力と高い致死性が特徴の殺人ウィルスの感染の広まりを確実に防ぐなら、この作戦は投入された人員も装備も妥当であろう。
紗良は、そう自分に言い聞かせた。
(それにしても、どこへ向かっているんだろう)
紗良は、マップ上を動く赤い点をにらんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます