第68話

冬悟side








”男性恐怖症”とは聞いていたが、まさかここまで重症だとは思ってなかった。







俺の腕の中で気を失っているこの子の顔を見ながら、どうすればいいのか考える。







今日、この子に会ったのはたまたまだった。







旧校舎の溜まり場に行こうと校舎裏を通ろうとした時。








「ねぇアンタ、何様のつもり?」








そんな、女の声が聞こえてきた。






何だ?いじめか?…めんどくせぇ。






面倒なことには関わりたくねぇから、別の道から行こうと思い踵を返そうとすれば、







「ど、どういう意味でしょうか…?」







聞き覚えのある声がした。

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