第28話 先輩

 今日はねー、別室に行って来ました。

 それで、先輩と一緒に帰ったんだー! 三年生の先輩で、別室のボス!!

 その先輩が言ってたことを紹介します。本当にいい先輩。これ聞いて、気づけたことがすごくあったと思ってる。


『教室にはいないけど、別室に通ってるじゃん、うちら。悪いわけでもなんでもないし、みんなと一緒の土俵に立ってると思う。でもさ、教室に行ってるクラスメイトとかに、変なやつとか、変わったやつとか、勝手に言われんのはすごい嫌だよねー。でも、そんな考えを持ってる人が、いざしんどいってなっても、その考えを捨てれないから、逃げ道がなくて苦しくなる可能性もある。だからこそ、みんなに「別室もありじゃん」って思ってもらいたい、って私は思ってるんだよね。でももう卒業だから、(名前)に任せる。二年のみんなと協力してさ、頑張って』


 って。

 もう…その、すごく感動しましたね。この人はどうしてこんなことを言えるんだろうって、不思議に思ったのもそうだけど。

 なんか任されちゃったんで、どうすればいいか熟考するのみですねー。

 例えば、給食を別室に運んでもらうのをクラスの人にしてもらうとか。ちょっとずつでいいからみんなにそう思ってもらえるように…!

 そう言うの苦手なんだけど、彼女にそう言われちゃって、やるっきゃないかな〜って渋々…w 嘘ですよ。まぁそこはちゃんとやるべきだと思いましたし。

 来年………ねぇ…。

 わたしもちょっとは変わらねばw


     ーーーーー


 いい先輩。最高。

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