怪異達が訪れる秘密のヘアーサロン

柊 美琴

第1話 真夜中に訪れるお客様

私の名前はゆき。

このヘアーサロンの店長です。

このヘアーサロンはもともとは祖母がやって

いたお店だった。

高校卒業後専門学校へ行き美容師、理容師の

ダブルライセンスを取得する事に成功し、

最近祖母から引き継いだのです。

しかし、このお店夜中に不思議なお客様が

現れるのです。

カランカラン♪

と扉の開く音が聞こえた。

「いらっしゃいませ」と出ていくとそこにいた

のはなんとトイレの花子さん⁉︎

そう‥

ここは怪異が集まるヘアーサロンなのです。

「どうぞこちらへ」と席に案内を行う。

「今日はどうしましょう」

『今日は全体的に2mmくらい切って欲しいの』

「最近の流行りは少し内巻きにしたら可愛い

と人気みたいですけどどうします?」

『そうなの?じゃあやってみようかな♪

 一番に太郎君に見せるんだ』

と言われたのでご要望通りに全体的に2mm程

カットしシャンプー台へと案内する。

いつものように髪の毛を洗っていると花子さん

から話しかけられる。

『最近、学校で私や太郎君の話を聞かなく

なってきてなんだか寂しいな』などと会話を

しながらしっかりと洗っていく。

「痒い所はありませんか」

『大丈夫』

と元気に言ってくれる。

洗い終わり先程の席に案内しドライヤーで

乾かしていく。

花子さんのサラサラの髪の毛を今度はアイロンを使い少し内巻きにしていく。

完成しヘアスプレーをかけると花子さんは

『いつも可愛くしてくれてありがとう』と

笑顔で言ってお金を支払い帰っていった。

ほんといつも思うけど‥

どこから現金集めてるんだろう。

時間を見ると朝の5時。

私はシャッターを下し店を閉めた。

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