転生したけど貰えたギフトが「女難の相」なんですが!?
ヤスミ
魔眼の魔女
第1話 ギフト?
学校の委員会の仕事が長引いてしまい辺りは薄暗く早く帰るために普段は通らない道を通ったのが間違いだった。
「あがっ……は? 誰?」
「
当麻? 誰だよそれ、俺は
そう叫んで突き飛ばしてやりたいのに日頃の運動不足が祟ったのか、この狂った女の馬鹿力なのか腹に刺さった包丁がビクともしない。
「ふふ、はは、これでやっと一緒になれるね」
「……話くらい……聞けねぇのかよ」
虚ろな目で俺を見つめる女は俺の腹から包丁を引き抜くと自分の胸に包丁を突き立てた。
最後の最後まで不気味な笑みを浮かべながら胸から血を流してぶっ倒れた女を見ながら俺も意識を失った。
せめてこれを見つけた警察が心中だなんて判断をしないことを祈ろう、こんなやつと恋仲なんて死んでも嫌だからな。
__________
_______
___
「あぁ、死んでしまったのですね、情けない!」
「は?」
「てへっ、言ってみたかったんです、日本の死んだ人にはこういうのが正解だって勉強したんですから」
「はぁ? えっと……ここは?」
最悪な死に方をしたというのにこの空間にいると心が凄く落ち着く気がする。
それにしてもあのセリフ若干違う気がするのは気のせいか?
「ここは転生の間とか言われてる部屋ですね~、ほらここを開くと私の寝室がポロリします」
女神が手をかざすとTheオタク女子という部屋がポツリと現れた。
なんというか、あまり魅力を感じないのはこの女神のせいだろうか?
「転生? あのラノベとかでよくある?」
「え、女の子の寝室にノーコメですか!?」
「ここ妙に気持ちが落ち着くから、それより転生に興味あるから聞かせてよ、来世はもう少しましな死に方がしたいんだよ」
「はぁ、初仕事だから楽しみにしてたのになんか拍子抜けです……はい、これギフトガチャですから引いたらここから新しい人生を始めてください」
この女神あからさまにテンションが下がりやがった。
まあ、ギフトガチャとかいうそれっぽいのも出てきたし、さっさと来世に行くとしようか。
「えいっ……これってどこで確認できんの?」
「あ、えっと、どこに置いたっけな~、はは」
「はぁ、使えねぇ」
(まあ、そんなこともありますよね)
「逆ぅぅぅ!! 心と口が逆になってるよ!?」
「で、確認の方法は?」
「げ、下界にそういうのがあるからそこで確認してほしいなぁって」
「……」
「か、確認しやすいように貴族の産まれとかのオプション付けとくからさ、ね?」
いろいろ言いたいことはあるがこれ以上は無駄だな。
「じゃね!!」
「あ、ちょ」
俺が最後に妬み事を言おうとしたのがばれたのか目の前が真っ白になって気づけば知らない天井を見ていた。
________
_____
___
「エルナ~、初仕事終わったんやろ? パーティしようや!」
「ヘレナ先輩……わ、私」
「あ、うちの世界に魔王が現れてもうたみたいやー(棒)じゃあな!!」
「ぜんばいぃぃぃぃぃ」
慶次が旅立ったあとの転生の間では泣き崩れた女神エルナがいた。
あとから後輩の初仕事を労いに来た先輩女神ヘレナがそうそうに撤退を試みるほどにエルナが荒れているのには訳があった。
「何やらかしたんや?」
「転生者の子に間違えて呪いのガチャを引かせちゃったの!!」
「……んなあほなものなんで作っとるんじゃ!!」
「む、むかついた奴に引かせようと思ってたの!!」
「自業自得すぎて言葉がでんわ」
「どうにかできませんかぁ~」
「無理や、諦めるんやな」
「そ、そんなぁ……」
いくら仲のいい後輩でもこればかりは規則として存在している以上どうしようもないのだ。
しかし、ここまで弱っている後輩をただ眺めているというのもかわいそうになったのか助け舟を出す。
「ええこと思いついたわ、なんとか女神の地位は保てるかもしれんで?」
「ヘレナ先輩……!!」
「ちなみに渡した呪いはなんや」
「女難の相」
「ぶふぅ!! おもろそうな子やな、ちょっと興味でたわ」
___________________________
個性強い女の子たくさん書きたくて主人公には人柱…
じゃなくてハーレムを作ってもらおうかなと
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます