第5話 最初は投石器
恐竜に遭遇なんて、ぞっとする御免被りたい。
神の領域調査は、工夫してもっと強力な殺傷力の有る武器を作ってから、取り合えずは弓矢だね。
そう思って、マンモスの筋を引き伸ばして乾燥中、長さはざっと1メートル、両側を輪にして細い筋で確り縛ってる。
乾燥したら、両側に刻みを入れた木を曲げて、筋を張れば弓になる。
矢は、これも1メートルの細い棒を、火に掛けながら真っ直ぐになるよう、ジャミとヤミに加工させてる。
弓が出来て、矢が長過ぎたら切れば良い、短くするのは直ぐに出来る。
差し当たっての急務、私生肉が食べられなくなった。
お肉を薄く切って、燃え残って炎の出なくなった物を集め、枝に刺したお肉をジンワリ焼いてみた。
これは大成功!キャンプで使った、炭火焼きみたい、やっとお肉食べる事が出来た。
でも、あんまり美味しく無い、てか不味い!コショウなんて贅沢言わない、せめてお塩が欲しいよ。
マンモスの血を煮詰めたら?血には鉄分塩分とか混ざっていて、ミネラル豊富な海水とほぼ同じ成分だったはず。
でも、煮詰める鍋が無い、土器ってどうやって造るの?粘土で造るだったかな?・・・ダメだ!作れそうに無い。
弱った!原始生活に役立つような、根本的知識が私に無い!!
やっぱ、神殿とやらに行って、道具漁りやるしか無いか、まともな生活が出来る様にするのが一番だよね。
族長を始め皆が、ブツブツ独り言言ってる私を遠巻きに見てる。
「皆聞いて!!族長補佐が命じる!強力な武器の開発手助けを要請する!!」
「神託が来たか?何でもするぞ!面白そうだ」
「「「「「「何でも言ってくれ!!」」」」」」
「これからやる事、良く見てて」
マンモスの皮を剥ぎ、女達に教えて貰い、ガチガチ噛んで鞣し革にした。
何の為?勿論ブラにする為よ!!
今の私は腰ミノにブラ、局所は隠せた・・・じゃ無くてぇ、革紐が出来たの!
真ん中に革の半袋を仕込み、紐の片方を右手首に結ぶ、フリーの片側を握り半革袋に石を仕込む、後から前にブンブン回し、握った紐を離す、的にした木に向かい石が飛んで行く!!そう、投石器だよ!!
練習の甲斐があり、的の木がへし折れた。
「「「「「「「「「おーーーっ!!!」」」」」」」」」
「上手く操れば、投げ槍より遠くに飛んで威力が有るよ」
女達が鞣した革を貰って、投石器を作り、皆が練習を始めた。
うんうん!初めは笑える!
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