第38話 魔道機航空隊

 量産が不得手なミヒロは異常な働きの為、10機組み立てた所で魔素枯渇状態に陥った。


「暫く安静にして居れば回復はするだろう、ヒロ様は10体のオートマタを量産された、機械人形程度ならほぼ無限に量産できるだろう、ヒロ様に助けて貰いたい……不本意では有るが、私と同能力のオートマタ作製?」




「ミヒロ、人には向き不向きが有る、ミヒロは天才的閃きで魔道具作成、僕はミヒロが作った魔道具を能力アップして量産する、ミヒロ達は僕の娘だ! 変な遠慮されると辛いぞ! 助けが必要なら親として当然、絶対的協力をするぞ! ミヒロの無茶苦茶な頑張り見てられん!」


「ヒロ様! ……」

「その飛行人形では、大陸まで飛べんのでは? その前に魔道具造り専門、ミヒロの助手オートマタを造る!」


 外観容貌はミヒロを少し小型……魔力を適当な機械人形5体に流した。

「あれ? 9体に魔力が奪われる? ………」

 通常の倍ほど魔力を持って行かれ、修まるとミヒロを一回り小型にしたオートマタ三人が出来上がって居た。


 あの時僕は、ミヒロの天才的閃きは無しで、出来上がった魔道具を模倣改善量産特化のオートマタを想像した。

「何で三人も一気に造れた?」

 機械人形5体では多過ぎた? 余分な部品が部品を呼び集め、結果9体の機械人形に魔力が散り、完成する為魔力を持って行かれた?


「こんな事があるから、魔道具造りは面白い」

「何か訳が分かりませんが、ヒロ様、助手オートマタ有り難う御座います!! 三人の助手『アルフ』『ベルタ』『ガルム』と命名します」

 ……僕が名前着けようと思ったのに。



「それで、輸送機の構想だけど、高速出せなくても輸送戦艦と同じ程度の『魔道飛行船』に飛行人形が乗り込み大陸に向かう、飛行人形には、僕が作った魔道玉を空から降らす、威力は弱いが空からの爆撃は恐怖を与えるだろう!」


「ヒロ様の構想は素晴らしいです! 試作はお任せ下さい!」

「いや、ミヒロは暫く休養だ! 助手のアルフ達に指示すれば、魔道具造りはミヒロなみに有能だぞ! そう作った!」


 ミヒロは話したり説明の必要は無い、思いが伝わる様に三人を造った。

 ミヒロも理解した?

「ヒロ様! 素晴らしい助手有り難う御座います!! お陰で何でも出来ます」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る