第27話 母の死の真相
「ヒロ様!ベータが不振人物を捕らえました」
「不振人物?」
「はい、工房裏で放火しようとして居たそうです」
ベータが、後ろ手に縛った男を連れて来た。
「お前か!この暴力機械の持ち主は!俺はコズル伯爵様の手の者だ!只では置かんぞ!!」
「ほう、コズル伯爵がヒロ騎士爵の持ち物に、放火を命じたとな?私も只では済まさん!」
僕は腕輪会話魔道具で、一部始終をフランソワに連絡した。
フランソワは父エンディ男爵に連絡してくれた。
暫くしてフランソワから、エンディ男爵様が緊急会議の為、僕に早急に男爵邸に来るよう連絡が入った。
「ゼスト、こいつは放火犯だ!私が帰るまで見張ってくれ!機械人形が護衛する、何をこいつが言っても無視するよう!!」
「は!放火犯を見張って置きます!」
「ミヒロ、ヒロ魔道具師工房まで帰って、フランソワを拾いエンディ男爵邸に行ってくれ」
「ヒロ様、了解しました」
僅か30分でエンディ男爵邸に到着した。
「ヒロ様、エンディ男爵様に会われる前に、お耳に入れて置きたい事があります」
ミヒロが言うには、母ヒロミが亡くなる前にロゼに通信が入ったとか、内容をミヒロが聞いた所。
❮ロゼ記憶して置く事!私はコズル伯爵に暗殺され間も無く死にます・・・❯
「ここで力尽きた様で通信は途中で切れましたが、はっきりコズル伯爵に暗殺されると言っています」
「コズル伯爵が何故母さんを殺す必要が有ったか、僕の持ち物に放火指示を出したのか?」
「ヒロさん、取り合えずそのことも含め父に相談しましょう!」
話を聞いていたワインが、真剣な顔で考え出した。
「ヒロ騎士爵、今回のコズル伯爵の件、国王様に遠距離通話魔道具で指示を頂いた、領地を賭けて決闘する様にとのお言葉でした」
「ヒロ様!母君ヒロミ様がコズル伯爵に殺されたのは、エンディ男爵様がヒロミ様の作った魔道具で国王様に取り入る事を阻止する為、暗殺を命じたと言うのが真実です」
「何だと!ヒロミをコズル伯爵が殺しただと!」
「母が死の間際ロゼに通信を入れていました、ミヒロがロゼから聞き出しました、母の声が録音されて居ます」
「ヒロ騎士爵、ロゼにワインミヒロを連れて、これから私と王都に行く事になるが良いか?片道10日見て置くと良い」
「放火犯はどうします?」
「捕らえた機械人形が全て録画して居ろう、奴隷商に犯罪奴隷として売るか、面倒なら無礼討ちしても良いぞ、下っぱ男は解放すると、コズル伯爵の手の者に処分される」
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