第13話 突然の訪問エンディ男爵
僕が母さんを越えた?いやいや!そんな事有るはず無い!タクトさんのおだてに乗らず、まだまだ修業が大切!!次は収納カバン魔道具作成が目標だ!!
ミヒロを改めて観察した、機械人形の足枷に成っている三原則は無視して、主への忠誠心と思い遣りのみに変え、行動や思考はある程度オートマタ本人の自由意思を尊重させてる。
母さんの面影のあるミヒロ、抱き付きたい思いは有るがオイルの過剰摂取で機能停止した機械人形5体から作ったミヒロからは、きついオイルの臭いが漂ってる。
(礼儀に無頓着な僕でも、流石に綺麗な女性に見えるオートマタに
「流石に疲れた家に帰って風呂に入り、昼寝がしたい」
「ヒロ師匠、ふらふらしてる!大偉業のオートマタ製作しかも二人も作って!随分無理をされたみたい、即帰りましょう!」
御者席にロゼとワインが乗り、僕達は馬車に乗り家を目指した。
発車するかしない内に、僕は気絶する様に眠りに落ちた。
きついオイルの臭いで目が覚めた、眠った僕をミヒロが抱き寄せてくれてたようだ。
嬉しいが臭い!
「あっ?家に着いた?」
応接室の左側の扉は居間と寝室が一体になった3部屋と小浴室と大浴室があり、皆の勧めで僕は小浴室に向かった。
ミヒロとワインが「「お世話します」」と言って着いて来た。
うん、奉仕して貰うより二人を洗って、オイル臭を洗い流したい。
洗いっこするつもりが、二人にしっかり奉仕され、二人のオイル臭も消えた。
湯船に浸かり左右にミヒロとワインに挟まれて居る、満足!!
「ヒロ!エンディ男爵様が君に会いたいと、訪問されてるぞ!早く出てきてくれ!」
「エンディ男爵様が?僕に・・・ヤッパ勝手にフランソワを内弟子にしたの怒りに来た?」
服は二人が着せてくれた。
「ヤバい!!ミヒロとワインの服が無い!」
機械人形は服の必要が無いが、流石に綺麗な女性のオートマタが、いつまでも全裸では目のやり場に困る。
「ヒロ、オートマタ二人の衣装はフランソワが用意してるぞ」
見れば色ちがいの、ツーピース衣装が畳まれ用意されていた。
ミヒロにワインは素早い!服を初めて着たとは思えない、完璧状態で応接室に向かった。
タオルでのドライはしっかり遣ったが、三人とも洗い髪が湿気てる。
ま、汚れた状態より良いでしょう。
「お待たせして申し訳有りません!エンディ男爵様、魔道具師のヒロです初めまして?」
お貴族様には、基本頭を下げて顔を見ない様に挨拶する、頭を下げると男爵様の洋服のズボンしか見えない、不審に思ったのは貴族らしく無い平民の着る普通のズボンだったからだ。
「ヒロ魔道具師殿、娘の我が儘聞き入れて、師匠になってくれて感謝しておる、ヒロミ魔道具師の魔道具は重宝して居ったが、ヒロ魔道具師殿の魔道具は絶品性能の物、驚いて居った」
エンディ男爵様の話では、今まで僕の製作魔道具は、化粧カバー処理をされて全て納品されて居たそうで、納品はタクトさんが行って居たとか。
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