妖鬼戦士
@smikazuki
第1話 始まりの夜
妖怪、怪異、幽霊、都市伝説この世界で消えることのない噂話、この世界の人々はただの噂でしかない話だと思っていた。妖怪、怪異、幽霊、都市伝説は存在した。そしてそれに対抗する戦士がいた。彼らはそれを、怪魔獣といいそんな化け物を退治していた。僕もいままで知らなかった。あの日まで...
~数日前~
「行ってきます」
僕の名前は白糸炎(しらいとほむら)両親がいないことを除けばなんてことない高校1年生両親はある日いなくなったと聞かされている。
「おっはよう~」
急に後ろから声がする幼なじみの林春奈(はやしはるな)の声だ。
「おはよう」
「どうしたの?なんかすごい眠そうだけど...」
「あ~昨日のバイトで朝が早っかったからね。」
両親がいなくなってから父方の祖父の家に住んでいるが裕福ではないのと、自分の妹結(ゆい)に辛い思いをさせたくないからバイトをしている。
「家族のために頑張るのはいいけど、それで体調を崩したら元も子もないよ」
「ありがとう、注意するよ」
そう言って僕たちは学校に向かった。学校ではいつも通り授業を受けた。
~数時間後~
「炎~、一緒に帰ろ~」
「ごめん、今日もバイトだから一緒には帰れないや。」
「そっか~、体に気おつけて頑張ってね。」
「ありがとう」
そして、バイトに向かう飲食店の店員のバイトが終わったら家に帰ってすぐに寝る。そして、1時ぐらいに起きて新聞配達のバイトに向かう。
「ねむいな~」
そう思いながら、自転車をこいで新聞配達をしていた。
「なんだ...あれ...」
僕は目線の先にあるものを見ながらそう呟いた。目の前には、大きな袋のようなものが転がっていた。
「(よく見るとまるで、まるで、人の上半身のようだけどマネキンかな?)」
少し警戒しつつも近づいてみると自分の背筋が凍る感覚に襲われた。
「人だ!」
大きな袋だと思っていたものは、人の上半身であった。とっさに逃げなければならないと思い自転車をこいだ。その瞬間、テケテケテケテケテケテケテケテケテケテケという奇妙な音が聞こえてきた後ろを見ると人の上半身が追いかけてきた。
「(まずい、追いつかれる。)」
ガタン!!という音ともに僕は自転車から転んでしまった。上半身は女でこちらを血走った目で見ていると気づいた。
「殺される...」
化け物が目の前まできた瞬間とっさにそう思った。その瞬間、後ろから何者かが化け物を切りつけた。仮面をしていて顔はわからないが角のようなものが生えておりまるで、鬼のようだった。そこで、僕は気を失った。
「大丈夫かい?」
その声で目が覚めた。僕の目の前には60歳ぐらいのおじいさんがいた。
「あと、少し遅かったら危なかったが怪我がなくて良かった。」
「あなたは?、さっきの化け物はいったい何なんですか?」
僕は警戒しつつ相手に質問をした。おじいさんはゆっくりと教えてくれた。
「君を襲ったのは、テケテケという怪魔獣で人間を襲って真っ二つにしてしまう。私は、その怪魔獣を討伐する鬼だ。」
「鬼?」
鬼についても聞こうと思ったが、時計を見て質問している場合ではないとおもった。まずい、あと少しで学校が始まる。
「すみません、用事があるので。」
「ちょっと待て、まだおはr...」
「すみません、急ぎゃなきゃなので。」
僕は急いで家に帰り、通学かばんを持って学校にむかった。
青年が立ち去ったあと、老人は狼狽していた。
「一度、怪魔獣に襲われた人はお祓いをしないと...」
「また、襲われて...」
老人は一人ポツンとその場に立ちすくんでいた。
「......しかし、もうどうしようもない...」
しかし、しばらくすると老人は一人歩き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます