第6話

日曜の夕方である。

私は昔から、サザエさんをほぼ欠かさず観ている。


例えば、毎朝靴下は右足から履くとか、毎年お正月は近所の氏神様の神社にお参りするとか、そんな習慣と同じ扱いだ。


何となく、落ち着く。

何となく、スッキリする。


多分小さい頃の習慣がそのまま残っているのだが、分析するに、親に守られてぬくぬくと過ごす日曜の夜の象徴だったのかも知れない。


鍋から香るカレーの匂いを吸い込みながら、オープニングの歌を聴いて「大丈夫。今も温かい日曜の夜を過ごせてる」と、再確認しているのかも知れない。

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