第4話

好きな様に生きる。

簡単な様で、実際にやろうとすると難しい。

大人っていうのは、生活や経済的な事も考えないといけない。


決して大それた事をしようとしている訳ではなく、私の場合は長年の夢のハムスターを飼いたい、それだけだ。

車に轢かれかけて気付いた割には、結構小さめな夢だ。


でも、想像してみる。

長い時間電車に揺られて、疲れて帰って来てハムちゃん(有りがちな名前だが、やっぱりこれだろう)が家に居たら。

きっとその小さな姿に癒されて、微笑んでしまう。そんな小さな、温かな夢。


何で今まで我慢してたんだろう。

職場が遠いから、世話をする時間が取れない?経済的に余裕がある訳ではないから?

確かに、命を預かるのだから責任を持って飼わなければいけないが、何故、はなから「やめとこう」と思っていたのか。

やれば出来るのに。


もしかしたら、変化する事をどこかで恐れていたのかもしれない。

さあ、子供にも協力して貰って、夢をひとつ叶えよう。


「夢」を実現しようと思うと、近い将来が少し楽しみになった。

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