第5話遺書

お前は、もう死んだんだろう?


神様と悪魔が囁く。


俺は脳死状態。


幽体離脱して自分の妻を見つめている。


「あなた!起きて!」


無駄無駄、頭半分潰れちゃったじゃん。


神様が鼻糞を舐めながら言った。


そんな事ありません。目を覚ますかもしれません。


悪魔が仏みたいな事を言う。


泣いてる妻にスモールが近づく。


スモールカードを渡して消えた。


「誰だ!あれは?」


スモール様だろ。

と神様が吐き捨てるように言った。


現代の救世主です。

と悪魔が言う。


スモール。


そんな時に嫌なヤツが病室に入って来た。


「兄さん脳死だって?」


弟登場である。


「姉さん、俺が幸せにしてやるよ。」


妻が弟の頬を平手打ちした。


「この野郎!兄さんの前で犯してやる!」


地獄だ!と悪魔。


天国だ!と神様。


生でレイプが見れるなんて最高だ!


俺は何度も弟を殴り付けたが空を切るばかり。


「頂きま〜す。」


と弟が言った瞬間、弟は腹を刺されて倒れた。


妻が心中しようと思って持って来た包丁で俺が弟を刺したのだ。


「あなた!助けてくれたのね。」


俺はすぐに植物状態となった。


何だよクソ野郎!俺の負けかよ。

神様は悪態をついた。


約束は、約束。

悪魔は、静かに呟いた。


神様と悪魔は賭けをしていたらしい。


神様は、「お前の銀行口座に一生遊んで暮らせる金振り込んでいたぞ。」


と俺に言った。


妻は、俺と弟をスモールカードに入れた。


で、天国か地獄どっちに行くのですか?


え?選べるの?


妻は、その後地方の施設に俺を移して何も話さない俺を相手に笑いながら話しかける。


俺は、幽体離脱を選んだ。


妻と歳を重ねて行く事にく決めた。




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