第11話 お仕置き?

 まずい、また眠ってしまった。。


 あかねさんは私をソファに寝かせて、布団をかけておいてくれたみたいだ。あかねさんは出かけているのだろうか?家にはいないみたいだ。


 今回は前回のお詫びでも来たというのに、、、

 だって、、あかねさんの体温って落ち着くんだもの。。。もしかして私夜寝れていなかったりするのか、、?


 というか、そんな事よりも、さっき起きたことの整理をしなくてはならない。


 あかねさんから大体は聞いたが、まだ気になる点は残っている。どうやって聞き出せばいいのか、、

 まぁ、聞き出す以前にあかねさんなら私の顔見て、「気になることがあるなら全部話すよ?」とか言いそうだけど、、


 正直言うと、兄のこともまだ残ってはいるが、あかねさんの「高校の頃から好きだった」という台詞の方が頭から離れてくれない。


 ど、どうしよ、、私じゃあかねさんを幸せに出来る自信はないし、自分のことすらままならない奴が恋人作るなんてとてもじゃないが出来ない。


「どうやって誤魔化そうか、、」


こっちの方をまずは解決させないと。。


 私が好きな人からの全力アプローチをすまし顔で濁せるなんて出来るはずがない、、というか出来ないし、、うぅ、、どうしたものか、、


 そんな事を考えていたところガチャという音を立ててあかねさんが帰ってきたみたいだ。兄も来るかも、と少し身構えたが、あかねさんだけみたいだ。。よかった。。


 あかねさんが起きている私に気づいた途端、ニコニコしながら近づいてきた。


「小羽おはよ♪起きてたんだね。今お昼だけど何か食べる?近くのコンビニでいろいろ買ってきたけど」


 そう言いながら、手に持っていた袋を持って私の横に座り、ココアを差し出してくるあかねさん。


 ほっ、今の所なにかしてきそうな気配はなさそう、、


 誤魔化す必要も無さそうかな、、、

 ていうか、もう、忘れてたり、、?とりあえず警戒しつつ、ココアを飲んでいるとあかねさんに肩を叩かれた。

 ん?なんだろう?


「どうしたんですか?、、むぐっ?!」


 そういいながらお菓子を私の口にいれてきたあかねさん。

 えっ、、?!あかねさん、?!


「はい、もう一個♡」


「んむっ?!」


 吐き出すわけにも行かないから、軽く噛んで飲み込んだ。

 このお菓子美味し!、、じゃなくて、、あかねさん、、?!なんで食べさせたの、、?!


「ちょ、ちょっと待ってくださいあかねさん?!」


「?」


 また食べさせようとさせてくるあかねさんの手を止める。


 てか、顔赤くなってなってたりしないよね自分、?意識してるなんてバレるのはまずい。

 最悪バレでもしたらそれこそ貞操の危機にもなりかねない。

 とりあえずあかねさんを冷静にさせねば。。


「な、なんで急に食べさせてきたりするんです

か、、!」


「小羽、私はね?あなたに二日分も遊ぶ約束を寝て潰されているのよ?先週は小羽風邪引いちゃったし。、、まぁお姫様抱っこ出来たけど(ボソッ)」


 ん???最後になんか聞こえた気がしたんだけど、??


「今日も小羽寝ちゃったし!」


「うっ、、」


それは本当に反省してます、、、


「だからね?これは言わばお仕置きなの。だから、大人しくしてて?♡」


「うぐぅ、、」


 でも、遊びの約束を潰してしまったのは本当だしな、、どうしよう、、、この調子だと本当に堕とされかねないんだけど、、 


「はいあーん♡」


「んむっ、、?!」


 もじもじしていた私に再度あーんしてきたあかねさん。

 そこからは、反論させまいと喋る隙も与えてくれなくて、結局あかねさんの気が済むまであーんは続いたとさ、、、

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