第4話 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
優れた魔術師に必要なものとは……。
高貴な家柄か、生まれ持っての才能か、ぼんくらでも努力して力を得るべきか。
魔術を深く愛しながらも、秀でた力もなく、ひたすら努力を積み重ねた結果、非業の死となった底辺の魔術師……。
もっと魔術を極めたかった……と男が未練を残し、上級魔術師相手に死に絶えた後、その直後に記憶を受け継いだまま、サルーム王国という異世界に転生。
そして強い魔術の血をひく第七王子のロイドとして生まれ変わった。
──ロイドは既に赤ん坊の時からとんでもない魔力を秘めていて、ちょっとしたイタズラ感覚な初期魔法ファイアーボールを発動させると、その小さな指から物凄い火の玉が飛び出て、天井を半壊させた。
これは
──10歳を迎えたロイドはいつものように教育係のショタコンなシルファに剣術を叩き込まれ、色々と面倒くさいせいか、シルファの前では弱いフリをしていたが、魔術に関しては興味津々であった。
もっと凄い魔術をとさらなる向上心を高め、新しい魔術を覚えたく、ある日、危険な魔人ごと封印し、立ち入りが禁じられた城の地下にある書庫に密かに侵入するロイド。
しかし部屋を支配する魔人グリモワールから膨大な魔術の力を食らい、ロイドは瀕死の重症どころか、何食わぬ顔で逆にグリモワール相手に自身の魔術で圧倒する。
ロイドの底無しの無双な魔術にグリモワールはすっかりビビってしまい、ロイドの取ってつけたような命令により、キグルミのマスコット姿のグリモとなり、一緒にお供することになった。
女武闘家のタオとも出会い、呼吸の練り方で気の攻撃もマスターし、暗殺ギルドの毒使いレンからの危険な毒の扱い方、魔獣の犬シロの手懐けなど、生まれた頃から強いロイドはさらに強みを増していく……。
──王宮の兄姉関係とも良好だ。
最前線で先陣で戦う兄であるアルベルト、あらゆる動物を愛し、魔物すらも飼いならす姉のアリーゼ、魔術が使える魔剣を作ろうと負けん気が強い鍛冶師のディアンなど……。
元は凄腕の女剣士、シルファに至ってはロイドが好きすぎて独占しまくりで困ったものである……。
──オープニング曲はVチューバーの
スピード感のあるポップにシンセの音が鳴り響く。
魔術に興味津々で止まらない想いという歌詞に、サビでロイドがこれでもかとダンジョン内の敵の攻撃を素早く避けまくる。
冒頭から湖に始まり、最後も湖で終わる。
動きにこだわりがあるアニメの映像も見応えのある主題歌だ。
──打って変わってエンディング曲は純粋なポップソングで人気声優、
パーティーソングのようなダンサンブルなメロディーを主軸に、ピアノのメロディーをのせ、ロイドからの手紙にてお茶会に誘われた三人の女の子たち。
そんな彼への恋に落ちていたシルファ、タオ、レンのオフショットな様子が描かれている。
──このアニメはWeb小説サイト『小説家になろう』からの人気小説であり、今話題の異世界ファンタジーのジャンルだが、この物語は
主人公のロイドによる攻防の魔術が強すぎて、どんな相手もロイドに太刀打ち出来ないだけでなく、魔術に関しての知識も豊富で、高度な術式であっても、魔剣の製造方法も自分で思案して、あっさりと我がものにしてしまう。
将来有望な王子のためか、周りに目立つせいか、いつも魔術を制御しているが、真の実力は王宮どころか世界一の力の持ち主。
いい年頃なのに女の子との恋愛にも興味がなく、魔術一つの一途な少年。
そんな天下無双なロイドが大活躍する物語である。
またパートを挟んで、ちょっとおまけの小劇場まであり、コミカルな内容で思わず笑いがこみ上げてくるだろう。
──だがライトノベルからのアニメ化でもあり、万人向けの内容とは言えない。
痩せてほっそりとしてるのに異様に膨らみがある女の子が登場したり、人間以外の動物が
このように設定が若者向けであり、このアニメに疎い人が観れば、あまりの描写の激しさに子供からタブレットを取り上げる親もいることだろう。
──ロイドの好奇心旺盛な大きな力は親の心までも捻じ曲げてしまうのか。
異世界さえも震撼させる、誠に末恐ろしい魔術師でもある……。
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