断崖集落
12月17日 光毒
温泉で「全回復」したことですし、次はちょっぴり気合を入れて秘境へ向かいます。「断崖集落」と呼ばれる美しい夜の区域ですが、非常に排他的な部族の住んでいる集落ですので、一人で来るのはよした方がいいでしょう。大抵の集落には、一般人が探索者に依頼を出せる施設がありますから、そこでツテのある人間を護衛に雇うのがいいですね。
名前の通り、断崖集落は切り立ったけわしい崖に作られた集落です。ほとんど直角にそそり立った壁の壁面に穴を掘り、住まいを作って住んでいます。そう聞くと完全な狩猟採集生活をしているとしか思えませんが、驚くなかれ、彼らは
さて、今日はそんな断崖集落の住まいを見学させてもらいましょう。宿や店の類はありませんから、花園集落の蜘蛛織のショールを泊めてもらう対価として渡します。真夜中の区域に居を構え、家の中でもごくごく小さな明かりしか灯さない人たちですから、再度より明度の高いものが喜ばれますよ。白くて綺麗なものをお土産にしましょう。
いま家主が渡してくれたこの青く光る小瓶の中身は光毒です。光石を蝶の蜜で溶いたものですね。毒という名はついていますが、あくまでも黒怪にとって毒というだけで人間には無毒ですのでご安心ください。
この光毒を小指の先にちょんと少し付けて、目元や口元に塗りましょう。闇の中で仲間を判別し、その表情を読み取るための化粧です。多くの人は細いアイラインと下唇にひと塗りだけですが、顔全体に華やかな化粧をしている人は戦士たちです。つまり、凝った模様を描き過ぎると戦化粧になるので、あなたは少しやりすぎですね。
残った光毒はいただけるそうですので、カバンに入れておきましょうか。いざというときの武器になりますし、単純に綺麗な光る小瓶としても楽しめますね。
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